泡消火薬剤

泡による小規模タンク火災消火のイメージ

泡消火薬剤は液体消火剤に分類され、泡の窒息・冷却効果により消火します。

水による消火が困難な、石油やガソリン(可燃性液体)、油脂類等による火災(=B火災)が主な消火対象となります。

泡消火薬剤は水によって3%または6%に希釈され、できた水溶液は発泡機で空気と混合され、泡となります。泡は燃料と空気を遮断し、火災を消火します。

第一化成産業の全ての泡消火薬剤は、PFOSを一切含んでおりません。

「ペルフルオロ(オクタン-1-スルホン酸)(別名PFOS)またはその塩」は自然界でほぼ分解されないことから、残留性有機汚染物質として規制の対象となっております。PFOSはその残留性から、人体への健康被害も懸念されています。

第一化成産業では、製造している全ての泡消火薬剤においてPFOS又はその塩を含んでおりません。

環境に配慮することはもちろん、取扱者様にも安心してご使用いただけます。

製品のご紹介

たん白泡消火薬剤

たん白泡消火薬剤は、牛の角とひづめを原料に製造しております。
原料は全て動物検疫所の許可を得た物を使用しております。

DKエアーフォーム

加水分解たん白質を主成分として作られています。

耐油性能・耐火性に優れ、タンク火災の消火に適しています。

DKエアーフォーム(船舶用)

加水分解たん白質を主成分とした泡消火薬剤で耐油性能・耐火性能に優れ、油表面と空気との接触を遮断する強靭な泡膜を形成し、優れた流動性と付着性により確実に消火できます。

原油タンカー等の火災において高い能力を発揮します。

フロロプロテイン泡消火薬剤

たん白泡消火薬剤の成分に加えてフッ素系界面活性剤を使用し、性能を更に強化しました。

DKフロロフォーム

通常の泡消火方法に加え、液面下泡注入方式でも使用可能で、油汚染による性能劣化を防ぐ能力を有します。

タンク火災の消火に適しています。

DKアルコフォーム

DKフロロフォームと同等の性能を有しながら、優れた耐アルコール性能を持ちます。

タンク火災の消火はもちろん、水溶性液体可燃物(アルコール類・ケトン類・エステル類等)の火災の消火にも適しています。

水成膜泡消火薬剤

炭化水素系界面活性剤とフッ素系界面活性剤を主成分として製造された泡消火薬剤です。

DKウォーター/DKアルコウォーター

ガソリンなどの炭素系液体の表面上に水成膜を形成する性質があります。

多くは地下駐車場の消火設備用に使用されていますが、その高い流動性から、流出油火災における消火用としても活用されています。

合成界面活性剤泡消火薬剤

炭化水素系界面活性剤を主成分として精製された泡消火薬剤です。

スパークルフォーム/アクア・スプレッター

発泡器により、低発泡から高発泡まで多種多様な大きさの泡を形成できます。

木材火災及び石油類火災において能力を発揮するほか、倉庫、格納庫などの限られた区画の消火や、液化天然ガスのベーパーコントロールにも使用されています。

CAFS(※1)に適合している製品も製造しております。

エコロフォームⅡ

長年の泡消火薬剤開発技術により、環境に配慮した原料を使用した画期的な製品です。

下水道法に抵触するものは一切使用しておりませんので、安心してお使いいただけます。(※2)

起泡性に優れており、エアフォームノズルでの低発泡からエアフォームショットガン式簡易発泡装置での高発泡まで、多種多様な大きさの泡を形成できます。

(※1)

圧縮空気泡消火システム(Compressed Air Foam Systems)の略です。

水と泡薬剤を混合した泡水溶液に圧縮空気を注入して泡を生成し、管そう(ノズル)から放射する装置です。

 

(※2)

使用濃度3%以下。

ただし、都道府県条例などで別途基準を設けている場合がありますので、ご購入・ご使用前に予め各市区町村の消防団体へご確認ください。

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